【 アイリス 】 「離れて、ミズカゼ」
 

 短く告げたアイリスがショットガンの銃口をオーク達に向ける。
轟音とともに2人を包囲していたオークの群れの一角がまとめて消し飛んだ。

【 瑞風 】 「その銃は……!?」
【 アイリス 】 「この銃は“O-弾”という特殊な弾を撃つために特別にカスタムされたものよ」
【 アイリス 】 「弾数に限りがあるから最後までとっておくつもりだったけど、そうも言っていられないみたいだし使わせてもらうわね」
 

 ショットガンから射出される弾丸の威力は凄まじく、オーク達はみるみるうちにその数を減らしていく。

【 アイリス 】 「背中は任せたわよ、ミズカゼ」
【 瑞風 】 「はい!」
 

 2人の見事な連携によってオーク達はみるみるその数を減らしていく。
残り10体ほどになった所でようやく勝ち目が無いと悟ったのか、オーク達はじりじりと後退を始めた。

【 瑞風 】 「このまま突破しましょう!」
【 アイリス 】 「ええ……と言いたい所だけど、どうやらそう簡単には行かせてくれないみたいよ」