【 瑞風 】 「ぐす、カメラの前でオークの赤ちゃんを産むなんて、うぐぁ、ひぃ、いやっ……ひぐ、うっ、うぐっ」
 

 瑞風は陣痛に苦しみながらもカメラから逃れようと身動ぎする。
 しかしその四肢にはファーザーの触手がしっかりと巻き付いており、無情にもその動きを封じていた。

【 瑞風 】 「ひぅ、あっ、あぐ! だめ、ひぎぃ、あっ、赤ちゃんが、んひぃ、出てきちゃう」
 

 そうこうしている間にも、膣口から大量の羊水が漏れ出し、本格的な陣痛が始まってしまう。

【 阿久津 】 「どうやら生まれるようですね。さあ、貴女がオークの子供を産み落とす瞬間を皆さんに見てもらいましょう」
【 瑞風 】 「ゆ、許して、ひっ、んひぃ、見ないでください、うぐぁ、ひぃ、お願いだから、見ないでぇ!」
 

 悲痛な叫び声をあげた瑞風が強烈すぎる痛みと羞恥心に全身をガクガクと震わせる。
 そして、次の瞬間――

【 瑞風 】 「ひっ――!?」
【 オークの赤子 】 「グ……ッ……ッ……」
 

 無惨に広がった膣口から異形の子供が姿を現した。

【 瑞風 】 「あ……うぁ……い、や……いやぁぁっ……っっっ!!」
 

 犬型オークに似た子供の姿を目にした瑞風が恐怖と驚きに目を見開き、青ざめた唇を震わせる。
 ネットの反応も同様で、SNSなどが恐怖のコメントで埋め尽くされるものの、出産が始まると閲覧数は数倍にまで跳ね
 上がっていた。

【 阿久津 】 「クク、彼らの反応は正直ですね。コメントでは綺麗事を並べながらも、可憐な少女が醜悪なオークを産み落とす様に興味
 津々のようですよ」
【 梓 】 「っっ……この外道!!」
【 瑞風 】 「ふぐ、うぁぁ、それ以上出てこないで、う゛っ、あぐ、産みたくな――い゛っ、いひぃ!?」
 

 瑞風は首を横に振りながら下半身を緊張させるものの、始まってしまった分娩を止めることは出来ない。

【 オークの赤子 】 「グ……ガルル、ウゥゥッ!」
【 瑞風 】 「だめっ、無理に広げたら、う゛ぁ、裂けちゃう、ふぐ、あ゛っ、ひぎぁ、あ゛っ、あひぃ!」
 

 オークの赤子は自らの手で膣口をグイグイと押し広げながら、瑞風の胎内から外界へと出てこようとする。
 そのとき、瑞風の反応に変化が現れた。

【 瑞風 】 「ど、どうして……ひっ、あっ、あひ!? 痛いのに、気持ち良く、ひぅ、あっ、あひぃ、変っ、変だよぉ!」
【 瑞風 】 「頭がおかしくなっちゃう、ひぐ、あっ、あひぁ、んひぃ、もうやめてぇ……!」
 

 オークの胎児と臍の緒で物理的に繋がっている母体にのみ発生する、特異な状況――
 痛みを快楽へと変換してしまう胎児の能力により、瑞風の体を猛烈な快楽が駆け巡る。

【 瑞風 】 「いや、あっ、来るっ、ひぐ、おっ、あひぃ、イクッ、いくぅ! あひぅうううううっ!」
 

 絶頂してしまった瑞風の乳房がぶるんっと弾み、先端から母乳が噴き出すとともに膣圧が一気に高まる。

【 瑞風 】 「ひぐ、あっ、うひぁ、あひ、あっ、あひぁ、ひっ、あっ、あっ!」
【 オークの赤子 】 「グッ、ウッ……グルルッ!」
 

 膣の圧力に押し出されるようにして、オークの赤子がずるんと瑞風の胎内からまろび出た。

【 瑞風 】 「くひぅ! はぁ、はぁ、うぁ……い、いやぁ……」
 

 ――うわ、オークを産むとかマジでキモいんだけど。
 ――おいおい、誰か助けてやれよ。自衛隊とか何やってんの?
 ――見た目は可愛いのに出産しながらイクとか変態すぎるだろ。
 オークを産み落とした瑞風に対する人々の反応は様々だった。
 瑞風を哀れむ者もいれば、オークの母親となった彼女を罵る者、あるいは卑猥な言葉を投げかける者もいた